後遺障害:高次脳機能障害

高次脳機能障害とは

後遺障害等級認定の実態

連合野は運動機能をつかさどる運動野と視聴覚をつかさどる感覚野の両方の機能を上手く結びつける役目をしています。
連合野はヒトの脳の中で大脳皮質の約3分の2を占めるほどであり、
運動野や感覚野と連絡する連合野が、統合による精神機能、言語機能、認識などに関係し、前頭葉の連合野は意欲や創造的な精神作用に関係している。
何でもない判断・行動が正に高次機能によるものです

高次脳機能障害とは、大脳皮質にある連合野が損傷を受け様々な障害が現れることです。

具体的な症状例として

失語症(話す、読む、書くことができなくなります。)
失行症(動作をまねたり、物の使い方がわからなくなります。)
痴呆(記憶障害に様々な障害(失語や失行など)が複合します。)
失認(視覚、聴覚、触覚などの対象が認知できなくなります。)
記憶障害(ものが憶えられなくなります。)
感情障害(無関心、無欲になります。場合によって性格も変わります。)
半側空間無視(左右どちらか半分しか認識(見えなく)しなくなります。)
その他

高次脳機能障害の評価

高次脳機能障害の評価

脳外傷による高次脳機能障害の等級認定では下記、評価の着眼点が定められています。

高次脳機能障害は、4能力に係る喪失の程度により評価を行う。評価を行う際の要点は以下である。
(ア) 意思疎通能力(理解力・記憶力、認知力、言語力等)
職場において他人とコミュニケーションを適切に行えるかどうか等について判定する。主に記銘・記憶力、認知力又は言語力の側面から判断を行う。
(イ) 問題解決能力(理解力、判断力等)
作業課題に対する指示や要求水準を正確に理解し適切な判断を行い、円滑に業務が遂行できるかどうかについて判定する。
主に理解力、判断力又は集中力(注意の選択等)について判断を行う。
(ウ) 作業負荷に対する持続力・持久力
一般的な就労時間に対処できるだけの能力が備わっているかどうかについて判定する。
精神面における意欲、気分又は注意の集中の持続力・持久力について判断を行う。その際、意欲又は気分の低下等による疲労感や倦怠感を含めて判断する。
(エ) 社会行動能力
職場において他人と円滑な共同作業、社会的行動ができるかどうか等について判定する。
主に協調性の有無や不適切な行動(突然大した理由もないのに怒る等の感情や欲求のコントロールの低下による場違いな行動等)の頻度についての判断を行う。

高次脳機能障害整理表

  意思疎通能力
(記銘・記憶力、認知力、言語力等)
問題解決能力
(理解力、判断力等)
作業負荷に対する持続力・集中力
(身体的な持続力を含む)
社会行動能力
(協調性・攻撃性・易刺激性等)
A
多少の困難はあるが概ね自力でできる
-1
職場で他の人と意思疎通をほぼ図ることができる。
-2
職場で他の人と意思疎通をほぼ図ることができる。
-1
さほど複雑でない手順であれば、概ね理解して実行できる。
-2
ある程度抽象的な作業であっても概ね1人で判断することができ、実行できる。

概ね8時間支障な

く働ける。

周囲の人ともほぼ交流ができ、作業や生活に多少の支障しか生じない。(変更)

B
困難はあるが概ね自力でできる
-1
職場で他の人と意思疎通を図るためにはゆっくり話してもらう必要がある。
-2
かかってきた電話の内容を時々忘れることがある。
-3
普段の会話には何とかついていけるが、文法的な間違いをしたり、適切な言葉を使えないことがある。
AとCの中間 AとCの中間 AとCの中間
C
困難があり多少の援助が必要
-1
職場で他の人と意思疎通を図ることができるが、意味を理解するために時には繰り返してもらう必要がある。
-2
指示がなければ、こちらから電話をかけることができない。
-3
雑談程度の会話の場合でも断片的な単語だけで話すことが多い。
-1
手順をなかなか理解することができず、何度も確認することが必要である。
-2
かなり具体的な作業であっても1人で判断することは困難であり、時々助言を必要とする。
概ね8時間働けるが、障害のために予定外の休憩あるいは注意を喚起するための監督が時々必要である。 障害に起因する非常に不適切な行動(攻撃性・不安定性など)が時々認められ、作業や生活に支障が生じる。

困難はあるが援助があればできる
-1
職場で他の人と意思疎通を図ることができるが、意味を理解するためにしばしば繰り返してもらう必要がある。
-2
電話のベルが鳴れば、受話器を取ってこちら側の名前・社名は言える。
伝言の記憶が不正確で依頼者の名前を思い出すことが困難なことが多い。
-3
単語を羅列することによって、自分の考え方を伝えることができる。
CとEの中間 CとEの中間 CとEの中間
E
困難が著しく大きい
-1
実物を見せる、やってみせる、ジェスチャーで示す、などのいろいろな手段と共に話しかければ、短い文や単語くらいは理解できる。
-2
ごく限られた単語を使ったり、誤りの多い話し方をしながらも、何とか自分の欲求や望みだけは伝えられるが、聞き手が繰り返して尋ねたり、いろいろと推測する必要がある。
-1
与えられた一つの課題についても、なかなか理解することができない。
-2
単純な作業であっても1人で判断することは著しく困難であり、頻繁な指示がなければ対処できない。
障害により予定外の休憩あるいは注意を喚起するため、監督をしばしば行っても半日程度しか働けない。 障害に起因する非常に不適切な行動(攻撃性・不安定性など)がしばしば認められ、作業や生活に大きな支障が生じる。
F
できない
職場で他の人と意思疎通を図ることができない。 課題を与えられてもできない。 持続力に欠け働くことができない。 社会性に欠け働くことができない。

脳外傷による高次機能障害の等級認定の基本的な考え方は下記になります。

等級 障害認定基準 生活基準
1級 「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」 生活維持に必要な身の回り動作に全面的介護を要するもの
2級 「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの」 生命維持に必要な身辺動作に随時の介護を要するもの
3級 「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、終身労務に服する事ができないもの」 日常生活で介護は不要だが、仕事ができない程度のもの
5級 「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、
特に軽易な労務以外の労務に服する事ができないもの」
特に簡単な仕事しかできないもの
7級 「神経系統の機能または精神に障害を残し軽易な労務以外に労務に服する事ができないもの」 簡単な仕事しかできないもの
9級 「神経系統の機能または精神に障害を残し服する事ができる労務が相当な程度に制限されるもの」 就くことができる仕事に相当の制限があるもの

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